TSUMUGIのはじまり
ある日、たまたま手に取った1冊の「布ぞうり」の本。
ページをめくるたびに目に飛び込んでくる、その彩り豊かで、どこか懐かしい世界に目が釘付けになったわたしは、「作ってみたい!」と材料を買いに走りまりました。
布ぞうりの実物を見たことも履いたこともないまま、なんとか形になった1足目。
出来はかなりひどかったものの、足を入れた瞬間に感じた「ふわふわもちもち」の気持ちよさは、これまでに体験したことのないものでした。
可愛くて、気持ちよくて、なんと体にもいい!
そこから夢中になって布ぞうりのことを勉強し、いろんな材料を試しては試行錯誤を繰り返し、まずは家族5人分の布ぞうりを編み上げました。
旦那さんはこの柄が好き、娘たちは肌が敏感だからやっぱり綿100%、母は外反母趾だから幅広めが…など
履いてくれる大切な人のことを想いながらデザインを考え、編んでいる時間は本当に楽しく、履いた瞬間の笑顔を見るのは、なによりの幸せでした。
そしてその笑顔の輪が、今度は友人へ、そのまた友人へ…と広がっていったのが「TSUMUGI」のはじまりです。
TSUMUGIに込めた想い
2021年8月、「TSUMUGI」は、「紬‐TSUMUGI‐」の名前でスタートしました。
布のもとになる「糸」、そしてわたしの名前の一文字「由」を合わせたのもです。
由には「引き出す」とゆう意味があり、布ぞうりを通して『大切な人の笑顔を引き出すお役に立てますように』と願いながら、一足一足を大切にお作りしています。
布ぞうりで繋がるご縁に、感謝をこめて。